写真が発明されてから今年で180年。
レコードが発明されてからは130年。
今では画像は簡単に記録できるし、
インターネットを通して伝達することもできる。
音声はテープやCDに記録できるし、
電話などでリアルタイムに伝えることもできる。

自從照片問世到現在已有180年,
從唱片問世到現在也已有130年,
如今可以很輕易地紀錄影像,並使用網路來傳送。
至於聲音的話可以用卡帶或CD記錄下來,也可以用電話即時傳達。


現代は視覚と聴覚の時代だと思う。インターネットは今のところ音と画像だけのメディアに過ぎないのに、それが今や飛ぶ鳥も落として二次元の鳥かごに入れてしまうほどの勢いだ。

我認為現代是屬於視覺與聽覺的時代,
雖然網路至今只不過是聲音與影像的媒體而已,
卻是這麼地時勢所趨,大家都去之若鶩。

ところが、人と人の間の媒体として音声や画像と同じくらい大切なのに、今だに伝達はおろか記録すらできないもののひとつに「におい」がある。ここでにおいのことを特に書くのは、五感のうちで嗅覚が記憶に最も直結していると思うからだ。例えば昔の写真を見た時に覚える懐かしさは人を淡い思い出に沈めさせるくらいだけど、ふと鼻についたにおいに感じる懐かしさはとても強烈で、記憶の根っこを一瞬ぐわっと掘り返されたような感じになる。自分にとってそれは小さいころに嗅いだ台湾の市場のにおいだったり、初めてキスした女の子のリップクリームのバニラの香りだったりする。においが記憶を呼び起こす力は音や画像のそれと比べものにならない。

然而「味道」,雖與聲音或影像一樣同為人與人之間的溝通媒體,但至今仍無法被紀錄下來,更別說是傳送了。之所以在此特別提到味道,是因為我覺得在五感當中,嗅覺與記憶有最直接的連結。例如說看到舊時照片時所感到的懷念不過是沉浸在淡淡的回憶當中罷了,無意中聞到的味道所勾起的懷念卻是十分強烈的,猶如記憶的根苗頓時被挖出來。對我而言那是小時候聞過的菜市場的味道,或是初次接吻的女生塗在嘴脣上的香草護唇膏的味道等等,味道的「回憶喚起力」遠勝於聲音或影像。

においも記録できて伝えることができたらおもしろいのにな、と思ってたら本当にそれが実現化されつつあるという記事を見つけた。
「NTTコミュニケーションズは2005年5月、インターネットで香りを伝達する『香り配信サービス』を実用化した、と発表した。この技術を使えば料理や花などのにおいを伝えることができるようになる。具体的には、香りをデータ化し、ネットを通じてパソコンに接続された「香り発生装置」に送る。香り発生装置の内部には液体香料が入っており、データ情報を基に液体香料を調合し、香りを発散する仕組み。香り発生装置の価格は現在のところ73500円。」

一直覺得若能紀錄味道,該有多好玩,然而最近看到了一個報導,說這個技術真的快要實現了:
「2005年5月,日本電信公司NTT Communications發表了該公司已成功實用化「網路香味傳遞服務」,透過這個技術,可以用網路傳遞料理或花草等等的味道。據了解,從網路下載味道的方法,是在電腦上連接一個球狀的氣味散發器,散發器上有各種味道的噴頭,當機器接收到如何合成香味的信號時,就會依照信號而合成香味,再從噴頭噴出調好的味道。目前這個氣味散發器的售價是73500日幣。」


「におい時計」という構想を私は持っている。時計は今のところ時刻を視覚か聴覚で伝えるが、においで時を知らせる時計があったらおもしろいんじゃないかと思っている。例えば一時ならラベンダー、二時ならレモン、三時ならバニラなど時間毎ににおいを決めておいて、その時間がくるとその時間のにおいを発する。そして部屋にラベンダーのにおいが漂うと「あ、一時だな」とわかるような、そんな時計を作ってみたい

我有個構想叫做「香味時鐘」,目前一般的時鐘不是以視覺就是以聽覺來顯示時間,不過我覺得如果有一種時鐘是以味道來表示時間的話,那有多有趣。假如說一點鐘的話薰依草、兩點鐘的話檸檬、三點鐘的話香草等等,每一小時都設定那一小時的味道,然後到了那個時間就會散發那個時間的味道。依照剛剛那個假設的話,當你聞到薰依草的味道的時候,你就會知道現在是一點鐘,我一直想做看看這麼樣的時鐘。

それまでは不可能だと思われていた音声の記録が実現されてからはや130年。嗅覚の時代が来るのもそう遠くない。

在那之前一直被以為不可能實現的聲音之紀錄,早已在130年前問世了,而「嗅覺時代」的來臨,也已經指日可待。


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